■ 平成十二年の主な活動 ■

 謹賀新年。周辺の方々のご心労をお見舞い申し上げます。共生への取り組みに超多忙の一年でした。岩手山も大切だが我が家の生活はどうなるの!との妻君の厳しくも正しい指摘に、深く頭を垂れ、まず家庭内噴火の沈静化を祈る防災関係者は小生のみでしょうか。 この一年を振り返ります。
 一月十九日:岩手山西側で最大規 模の噴気、黒倉山山頂では二百 メ−トル以上の高さに。  二月二十四日:雫石町長山で震度 三の火山性地震発生。  三月七日:岩手山西側でこれまで で最大規模の地震が発生し、雫石町長山で震度4を記録。地震活動がなお活発な状況にある証三月二十二日:「岩手山火山防災 ガイドライン」が策定され、知事と六市町村長が連帯責任と連 携にむけて固く握手。  三月三十一日:有珠山噴火、事前避難で人的被害は避けられた。  四月:岩手山周辺六市町村広報誌 へ「火山との共生」連載開始。  四月十五日:第十七回INS岩手山火山防災検討会が年度代わりで交替した防災担当者への勉強会を兼ねてセミナ−を開催。  四月二十七日:六市町村災害対策 図公表。  六月十三日:今年度の入山規制継続を六市町村長らが決定。  六月十七日:松尾村に「岩手山火山防災情報ステ−ション、愛称 ;イ−ハト−ブ火山局」開設。  六月二十二日〜二十四日:増田知 事ら有珠山被災地視察。  六月二十六日:三宅島に緊急火山情報、避難勧告。七月八日噴火。  八月十二日:機上観測で大松倉山や三ツ石山に広く笹枯れ確認。  八月二十七日:盛岡市青山小等で岩手山火山防災訓練開催。  九月七日:黒倉山〜姥倉山北斜面で活動活発後初めての現地調査 、断層に沿って四十箇所以上の噴気孔が連なっているのを確認。  十月十九日:人工地震による大規模な岩手山構造探査実施。  十一月七日:県と六市町村が来年の東側規制緩和に向けた対策の指針を決める。  十一月十六日:西側で一月十九日に匹敵する強い噴気。西側は、大地獄谷西小沢、黒倉山西斜面 裸地、円形裸地、黒倉〜姥倉北 斜面等に地温の高い区域が拡大 し新噴気孔群も増加している。水蒸気噴火の可能性は継続しているとの認識は変わっていません。

6市町村広報 2001年1月掲載より



閉じる